プエルトリコ旅行①〜大丈夫か?!おっちょこちょい女子が行く!!カリブ島で波乱万丈のひとり旅
こんにちは。主にインスタ(@kaixi_j)で漫画を描いているかいしと申します。
現在、海外駐在員として、カリブ海に浮かぶドミニカ共和国という島国に住んでいるのですが、先週ビザの更新のため一旦出国の必要があったので、
すぐお隣の島ーープエルトリコにふらっと四日三泊の一人旅して来ました!
プエルトリコは独立国家じゃない?
カリブ海の北東に位置するプエルトリコ、実は独立国家ではなく、「コモンウェルス」と呼ばれる政治的地位を持つアメリカの自治領なんです。
昔はスペインの植民地だったので、言語は公用語の英語じゃなく、
ほぼみんなスペイン語を使っています。
文化的にもスペイン語圏の色彩が強く、多くの有名なラテン系の歌手を生み出していて、全世界に知り渡ったあの「Despacito」が生まれた土地でもあるんです!!
でも印象深かったのが、プエルトリコはみんな英語が上手い印象だったので、スペイン語出来なくても全然英語でも通じると思います!
そうだ、プエルトリコ、行こう。
行く前にも度々、友達から
「プエルトリコって凄くいい所らしいよ...!!」
「ラテンとアメリカの間みたいな不思議な場所」
と聞いていいたので、
これは行くしか無いっしょ!!
というテンション高めの状態でいたにもかかわらず、会社の事情で旅が決まったのは出発の三日前だったので、急きょairbnbを探して現地情報をググって...
急過ぎたから、コスパのいい所はどこも埋まってるし、残ってるのは全部高い...
仕方なくその中で比較的安い所をまず確保して、さぁ出発!!...と思ってたけど、
出発全日友達と盛り上がって飲み過ぎたと言う大失態を犯し、
地獄の二日酔いに襲われながら重い体を引きずって空港にいく事に...
いや自分、本当大丈夫なのか...
プエルトリコの首都、サンフアンまでは飛行機でたったの一時間という近さ。
しかしサンフアンの空港についた途端、私気づいたんです。
え、嘘...空港無料Wifi無いやん...
聞いてみると空港のWifi、有料なんです。
当たり前に「プエルトリコならwifiには困らないだろう?」と思い込んでいた私...
しかも自分のローミングできるチップを家に置き忘れ、ドミニカ共和国のチップでのインターネットローミングの仕方が分からず、
まぁ、四日だし、友達も「インターネット無くても全然イケる!」って言ってたし!
と思い、空港から宿先までとりあえずタクシーで行くことに。
空港から宿先のオールドサンフアンと言うエリアに行くタクシー代は事前にタクシー会社側から決まっていて、25ドル(15分の運転でこの値段は高いと思う)だったのに、なぜか着いた途端、気が鬼ほど強い女性運転手にしつこく5ドルのチップを要求された。
「えーっ、アッッ、、私2ドルしか持ってないんですよ」
と言い2ドルを渡したら、
「ちょっと待ってよ、ハッ(冷笑)、そんなの信じないわァ?お釣り探すからちゃんと5ドル頂戴???」
と、かなーり強めに英語で言われて早々ビビる私...(多分私の運が悪かったんだ、うん)何かされるのも怖いので嫌々チップを渡し、タクシーを降りたら...
え??同じカリブなのにこんなに違うん?!
唖然。何ここ???
空は透き通って青いし、海沿いの街がカラフルな建物で埋まっていて、道路は綺麗で、通りゆく人々のファッションがおしゃれで、まさに夢のよう...
プエルトリコは財政破綻になったと言うニュースを聞いたんですが、さすがアメリカ。
ドミニカ共和国とはインフラのレベルが違うぜ...(場所にもよるけど)
ようやく予約していたairbnbに着き、やっと一息...
と思いや、階段で転んで足を挫けるわ、鍵は開かなくて隣のバーのオーナーに助けを求めたり、ネットを拾って急いで大家さんに連絡するわで、ようやく部屋に入れた時にはもう一時間弱経ってました...
部屋自体は可愛いけど、やはり高くない??歴史的中心地のど真ん中に位置しているのも関係あると思うんですが、ニューヨークのマンハッタンに滞在してた時に住んでいたairbnbと同じ値段だったので、やっぱ消費はアメリカなんだなー。
そして、地獄の二日酔いにより一日中何も食べてなかったので、
色々迷走女子、早速外に出て彷徨い始める。
て言うかここ、インスタ映えし過ぎない??どこを撮っても絵になるんだけど...
どこを歩いても映画のように素敵な街並みだったので写真を撮る手が止まりませんでした。何より幸せだったのは..
1、自由に歩ける
2、スマホを路上で出せる
日本では普通過ぎる事なのに、ドミニカ共和国ではバイクが多過ぎて道はあまり歩けないし、スマホを出すと狙われる確率が高いので路上であまり写真を撮った事もありません。散歩大好きな私には街で歩ける事自体が幸せなので..治安はサンフアンの方がいいなー!!と感じました。
(でも多分オールドサンフアンを出たら気をつけたほうが良いと思います。ドミニカ共和国もソーナコロニアルと言う観光エリアは比較的に安全です)
ぶらぶら歩いてると音楽が聞こえたので体が自然と音源の方へ寄り添って行きました。
なんだこの騒ぎは??
狭い通りをくぐり抜けると、そこには大勢の人が踊って歌って、跳ね上がっていた!!
「Viva Puerto Ricooooo!!!!」
「Ohhhhhh!!!!」
音楽と共に大きな歓声が空に響き渡った。
そう言えば最近、プエルトリコの知事が、
女性や同性愛について差別的発言をしていた事が発覚され、
数十万人に及ぶ史上最大規模のデモが首都サンフアンで爆発し、
7月24日の夜に、ついにロセジョ知事が辞任の意向を発表したとニュースになっていた。私自身もツイッターで、辞任発表を聞いてデモ参加者が喜び、叫ぶ動画を見て凄く心に響くものがあり、他人事なのに涙がこぼれ落ちそうになったので、この歓声を生で聴けて、足が動けなくなっていました。
そんな時、一人のテンションがやたら高いおじさんが目の前に現れ、手でリズムを打って来て、踊りの合図をして来た。
いやいやいや...
飛行機降りたばかりだし、二日酔いでまだ頭痛するし、お腹空き過ぎてもう倒れそう...
はい!!そんなんカンケー無い!!!踊るわ!!!
謎のおじさんにつられて謎のテンションで踊り始める私。
正直ダンスの才能が無さすぎて、ラジオ体操程度の振る舞いしか出来ないんですが、(本当に謙遜とかじゃ無い)ノリとテンションで生きている人間なので、そんなん関係ない。
ラテンだし。うん。
周りを見渡すと全然アジア人の顔を見ないので、
「おっ、外国人も一緒に祝ってくれてるぞ」
みたいな感じでどんどん周りに人が集まって来て、気づいたら色んな人に混じってステップを踏んでました。
動画をここに載せられないのが悔しいんですが、皆息ぴったりなダンスを披露したり、輪になって自由に踊ったり、すぐそばに楽器を手に演奏している人もいるし...気づけば時が流れて行ってました。
彼らの踊りや歌にこもった情熱にも感心したのですが、
何より、自分たちの行動で権利やプライドを取り戻した勝利の喜びに感動しました。
こうやって自分たちの権利に関心を表し、正面から向き合って戦う姿が、
あぁ、最高にカッコいい。
しかしふと時計をを見ると、行きたかったレストランがもうすぐ閉まっちゃう時間になってたので、一旦その場とお別れをして、すぐ近くのネットで評判のレストランに行きました。
オールドサンフアンは本当に小さい町なので、どこまでも全然歩いて回れる距離。
昼間のカラフルな感じもいいけど、夜になるとまた雰囲気が変わって、面白い。
今回行ったのはこのEl Jibaritoと言うお店。プエルトリコ料理とドミニカ料理、どう違うのかなーと思いつつ、ローカルなご飯を提供しているお店をチョイス。
入って見ると、もう9時近くだったのになんと満員!!
この人気さは期待できる!!とワクワクしながら、お店の前の店員さんに自分の名前をノートに書いてもらって、順番待ち。
そしたら同じく店前でウロウロしているヨーロッパ人らしき女性が一人。
おそらくこの人もひとり旅かな?ここに来てどのくらいなんだろう。
あぁー...聞いてみたいけど英語喋ったのなんてもういつ振りなんだろう...
まぁいいや今回は...
なんてネガティブな事を考えていたら、
クヨクヨしている自分が嫌になって来て、思い切った。
「Hi! Where are you from?(こんにちは!あなたはどこから来たんですか?)」
と英語で聞いてみると、
「ドイツ人だけどイタリアから来たのよ〜」
と超親切に分かりやすい英語で答えてくれた。その時丁度彼女の順番になったので、「一緒に食べる?」と聞かれ、いきなり、初対面の人と一緒に食事をすることに...!!
食事を待っている間に色々話をしたけど、なんと彼女はドイツ人で、イタリアに移住してもう二十年以上になるとのこと。今はイタリアでドイツ語の教師をしているので休みが多く、よく一人旅をしていると教えてくれた。スペイン語は旅のために、基本なフレーズを覚えたそう!!
「でもイタリアで最近私ハッピーじゃなくて...そしたら友達がプエルトリコをオススメしてくれたの。ラテンの活力もあり、スペイン語圏の中でも治安やインフラはかなり良い方だから、ここに五週間滞在するつもりで来たわ。でも物価が高すぎるから、バックパッカーの来る場所ではないかも...笑」
た、確かに。
さっきオーダーしたスープも10ドルくらいしたし、決して安いところでは無い...
数日旅行するには最高の場所かもだけど。
更に話を聞いて、
南米やアフリカやアジアに幅広く旅している彼女の意見をまとめてみると、
- キューバは人々の親切さがヤバイ。もう二十年連続で毎年キューバに行っているけど飽きない。(でもたまにお金を要求して来るのは好きじゃ無い)
- 南米はペルーが本当に印象良かった。文化も豊富な国で、安いし食べ物が美味しい。クスコやリマ以外にもたくさん見所がある国。コロンビアにも行ったけど、ペルーが断然好き!
- メキシコは本当に楽しすぎる国。アートも豊富で人々が親切。
- 日本に行った事はあるけど、とても人との壁を感じてしまい、喋ってくれる人がいなくて寂しかった。他は本当に良かったのに、残念。
私は過去に一年間ペルーで留学している時、ペルー国内での旅がかけがえの無い記憶になったので、好きと言ってくれたのがとても嬉しい。日本に対しては、悲しいけど、確かに分かるような気がする。言語の壁もあるけど、文化の差も激しい。
でも文化は異なっても、互いに理解しようとする姿勢や思いやりが大事ですよね。
話を戻し、待ちに待ったディナーがやっと出て来ました。結構なサイズ感!
スープ類を食べたかったので、カリブ料理の定番、サンコチョを頼みました。
一言で説明すると、いろんな種類の芋と肉をガーリックベースで煮込んだ料理。
味はドミニカ共和国のとほぼ同じだったけど、定番のこの味がとっても美味しい。
特にサイドとして添えられた豆付きのお米も美味しかった!!お腹いっぱい。
お店を出た後、ドイツ人の彼女と夜の街をふらふら。
彼女は明日美術館に行く予定で、私は旧市街のお店を見て回って、エルモロ要塞に行って、旅行代理店を見つけてツアーを組んで、友達がオススメしてたショッピングモールに行こうと考えていた。また明日どこかで会おうね!と約束をし、airbnbまで歩いて帰ったら、ものすごい音量の音楽が。
午後は気づかなかったけど、私の住んでる通り、なんとオールドサンフアンで一番賑わいているバーが集まる街だったみたいなんです!!
楽しそうだなー!!でも今日は寝よう...と思い部屋に帰り、一瞬で爆睡。
おっちょこちょい女子の旅はまだまだ続く...!!